(研修の話題から4)保育園における幼児教育とは

公開日: 2015-12-27

・・・24日のブログの続きです・・・

 本年5月に文部科学部会幼児教育小委員会と幼児教育議員連盟新制度検討チームの合同委員会が「幼児教育の振興について」の概要をまとめました。

 それによると、

幼児教育を以下のように定義しています。

「幼児に対する教育を意味し、幼児が生活するすべての場において行なわれる教育を総称したものをいう。具体的には幼稚園、保育所、認定子ども園等における教育、家庭における教育、地域における教育を含む広がりを持った概念としてとらえる。」


そして基本的な考えの中で、

 「質の高い幼児教育は、将来の進学率の上昇や所得の増大、犯罪率の低下や生活受給率の低下をもたらすという結果の報告から、教育効果のみならずその効果は社会経済全体に及ぶと考えられるため、国家戦略の一環として取り組み、幼児教育分野への思い切った重点的な資源投入が必要と考える」と述べられています。


幼児教育振興の方策の中で「遊び」については以下のように述べられています。
井口佳子著(幼児期を考える ある園の生活より)から

  • 幼児期は、人格形成の基礎が培われる重要な時期であり、この時期に、目先の結果のみを期待するのでなく、幼児の自発的な活動としての「遊び」を通して、好奇心や探究心、豊かな感性など生涯にわたる学びの基礎を育むことが重要である。
  • 幼児教育は、幼児の発達の段階に応じた主体的な活動としての遊びを十分に確保し、幼児が遊びに集中して主体的な力を発揮する中で、好奇心、探究心、思考力等を形成するという特性を有することを踏まえ、決して小学校で行われている教科書等を用いた教科等の教育の前倒しとならないよう留意することが必要である。


 さらに、教育内容の実施に当たっては、幼稚園・保育所・認定こども園等がそれぞれの施設の特性を生かしながら、創意工夫を凝らして取り組むことが重要である、と述べられています。

 それでは保育園の特性は何でしょうか? 

<保育園の幼児教育=養護と教育の一体化>

保育園は児童福祉法の適用を受ける「児童福祉施設」であり、保育に欠ける乳幼児を保育することを目的としています。
そして、保育とは、養護と教育を一体化したものです。

養護:子どもの生命の保持及び情緒の安定を図るために保育士等が行う援助や関わり
教育:子どもが健やかに成長し、その活動がより豊かに展開されるための発達の援助

 保育は、養護的な働きと、教育的な働きの2つの働きによって、豊かな人間性を持った子どもを育成していくことを目的としており、養護と教育のそれぞれが相互に関連しながら保育は行われます。

養護と教育の一体化とは以上のようなことを言い、そこでの教育は遊びや生活を通して学ぶことを主としています。










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